Spryを利用すれば、Webサイトでさまざまな演出を施したり、機能を向上することができるのはこれまで紹介したとおりだ。しかし、Spryの利用範囲はWebサイトだけにはとどまらない。この先、アプリケーションソフトの開発にも活用できる可能性があるのだ。そのキーワードとなるのが「AIR(エアー)」である。 AIRは「Adobe Integrated Runtime」の略称で、一般的に「Adobe AIR」と略される。開発中は「Apollo」というコードネームで呼ばれていたプロダクトである。 「ランタイム」という種類のソフトウェアで、アプリケーションソフトの土台となるOSソフトのような存在だ。通常、アプリケーションソフトというのはWindowsやMac OSなど、いわゆるOSソフトに依存して作られる。そのため、Windows向けのソフトウェアは、Mac OSでは動作しないし、その逆もまた然りだ。