「サピエンス全史」を読んだ時、こういった視座で日本目線の本があったら面白いだろうなぁと思っていたのですが、本著はまさにその1冊。 元々は、(それこそサピエンス全史にあった)ヨーロッパのルネサンスから産業革命に至る流れをもっと詳しく知りたいと思って、東インド会社をテーマとした本著に手を伸ばしたのですが、なんだか得した気分です。 「文化史的な情報としての面白さ」と「地域間の交流の相互作用を俯瞰的に見る知的刺激」が両方味わえる良著です。 シンプルに本著の内容を書いてしまうと、史上初の株式会社たる東インド会社がどのように生まれ、どんな情勢下で、何をどこからどこまで運び、どう人の暮らしを変え、最後にどう終焉していったのかを描いています。 著者の力量を感じさせるのが、豊富なデータや写真はもちろんのこと、そういった情報の出し方から考察まで、スムーズでわかりやすいこと。 会社の利益率や船の保有スタイルから
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く