「日台重籍」者の国籍選択について「知られた話」の裏側にある、恐らく一般にはほとんど知られていない、もう一つの話を紹介します。そして制度の全体像について考えてみます。 まずは、4年前の「あの」話から 2016年秋に、蓮舫議員の「重国籍問題」が取り沙汰されました。蓮舫さんは当時、日本国籍の他に、台湾当局にも「籍」を残していたことが明らかになりましたが、これが日本と台湾の「重国籍」状態であり、日本の「国籍法上」の「選択義務違反だ」などとマスコミ報道等で指摘されたわけです。 蓮舫さんご本人はその後早々に、台湾当局に籍の離脱手続きをとり、「台湾当局の国籍離脱証明」を添付して日本側に「外国国籍喪失届」を出しました。しかし、日本の役所側では、「台湾当局の国籍離脱証明」を添付した届を受理しませんでした。その後「日本国籍の選択届」を提出してこちらは受理されたといいます。あの騒動から、既に4年が経ちますが、い