私が卑怯だと思っている行為に「◯◯さんを紹介して」とか「◯◯さんに頼んでみて」というものがある。見どころのある青年を力を持った老人が見初めて仕事を与えるなんてのは希望のある話だから、どんどんやって欲しい。だが、これらのケースは、往往にして、大したことのない年上の人が逆らえない立場の年少者にその知人の有名人なりコネなりを自分の利益のためだけに売れと頼む夢も希望もない事案がほとんどだ。 私は仕事柄、様々な人に会うので、出版社を紹介してくれだとか、あの有名人を紹介してくれだとか頼まれることが多い。 こういった人たちにろくな奴らはいない。 出版社を紹介してくれと頼んできた人々は、誰一人として文章を書いていないのである。彼らは出版社と巡り会えさえすれば、自分も本が出せると思い込んでいる。そんな奴らを紹介したら最後、築き上げてきた私の信頼は崩れ去るだろう。それでも、彼らは私に紹介しろと食い下がる。 な

