北朝鮮に拉致されたあと帰国を果たした蓮池薫さんが16日夜、講演し、北朝鮮の核の問題に関心が集まる中でも、政府は拉致被害者の帰国に向けた取り組みを進めるべきだと訴えました。 16日夜、東京都内で講演した蓮池さんは、はじめに、「北朝鮮は日朝首脳会談で『拉致被害者のうち8人は死亡、4人は入国していない』と報告したが、私は、それは信じるに値しないと考えている」と話しました。そして、北朝鮮が、ことし2月に被害者らの安否の調査を中止したことに触れ、「拉致されていた期間、北朝鮮当局は絶えず被害者がどこにいるのか確認していた。調査の必要はない」として、被害者の帰国そのものを求めていくべきだという考えを示しました。 北朝鮮による5回目の核実験については、「国際世論は核・ミサイル一色になっている」としたうえで、「安倍総理大臣は『拉致問題のことを忘れていない』という意思を示す必要があるし、政府は北朝鮮との交渉に