浅田徹『和歌と暮らした日本人』を読んだ。 恋も仕事も日常も 和歌と暮らした日本人 作者:浅田徹 淡交社 Amazon 内容は紹介文の通り、 雅な恋の歌だけじゃない、日常の本音がぽろっとこぼれたそんな和歌がありました。ちょっとしたメッセージも、日記も、仕事の愚痴もぜんぶ和歌! というもの。 まさにこれの通りで、雅な恋の歌ばかりではなく、歌会の実情の話とか、戦国期の和歌とか、記憶するための和歌形式とか、内容が豊富で楽しい。 以下、特に面白かったところだけ。 フォーマルになっていく歌会 歌人たちの腕前の評価は、歌会でどんな優れた歌が詠めるかということで決まるようになりました。 (106頁) 同じ平安時代でも、平安前期までは、歌会(うたかい、かかい)は宴会に近いものであった。 しかし、平安の中頃を過ぎると歌を詠むことが目的となるフォーマルなものに変わっていった。*1 結果、作品の質は上がる。 『土

