菅首相は12日昼、民主党の石井一副代表や衆院当選1回の若手議員計16人と会食し、首相辞任後に取り組みたいことや、首相在任中の成果などを率直に語った。政府・民主党内では「首相の関心は、政治家としての余生の過ごし方や回顧に移ってしまったのではないか」との観測も流れている。 出席者によると、首相は出席者の質問に順番に答える形で現在の心境を語った。首相は退陣後の活動について、「いろいろ楽しみなこともあるが、自分としては、バイオマス(を使った発電の拡大)をやりたい。前首相として、あまり邪魔にならない程度に活動したい」と述べた。 在任中の印象的な出来事を尋ねられると、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生直後に東電の撤退を防いだことを挙げ、「自分としては一番やり遂げた気がする」と強調した。