来日したダライラマ14世は、前から感じていたこだけど、人相で損していると思う。やはり同様に感じた人がいて、そういう話をよく聞いた。彼の抜け目なさそうな顔つきが、どうも宗教家という感じがしない。 ところで、そのチベット仏教は、日本ではオウム真理教で有名になってしまったけれど、もともと日本で同様の信仰は帝釈天にあって、人気映画『男はつらいよ』にも登場する。その御前様に扮していた笠智衆は、親の跡継ぎに住職になるようふさわしい名前をつけられたから芸名ではなく本名で、それは嫌だから何でもいいからと映画俳優の大部屋に入り込んだところ、小津安二郎監督に見出されたといわれている。 また、演技はともかく背広姿には自信があったから、俳優になってなんとかなると思っていたそうで、しかし晩年に嫌だった坊さんの役で受けてしまったから、気持ちは複雑だったらしい。 しかし俳優が演じているのと違って、現実の宗教では外見がそ
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