政界での女性活躍の先駆けで、女性初の衆院議長も務めた土井たか子氏の死去に対し、与野党を問わず惜しむ声が聞かれた。 伊吹衆院議長は、「『女性初』という枕詞(まくらことば)の最もふさわしくないのは土井議長だろう。適任の方が推戴(すいたい)され、それが結果として女性初だった」とのコメントを発表し、土井氏の功績をたたえた。 土井氏とともに旧社会党、社民党を支えた村山富市元首相は読売新聞の取材に対し、「『西のサッチャー(元英首相)、東のおたか』と言われ、すきっとした人だった。『憲法は守らないといけない』という厳しい人だったが、優しいところもあった」と振り返った。 田辺誠元社会党委員長も、「あの人の行動が政治改革に直結した。政治家として傑出した人物だった」と別れを惜しんだ。 社民党の吉田党首は28日、鹿児島市内で記者団に、「『山が動いた』という言葉が一番印象に残る。発信力と人を引きつける力があった希有