蛭子能収さん(漫画家)47年生まれ。俳優、タレントとしても活躍。近著に『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)。=郭允撮影 ■衝撃受けたヘンテコな世界 『ねじ式/夜が掴む』 [作]つげ義春 (ちくま文庫・821円ほか) 「ねじ式」に出会ったのは長崎市の高校を卒業して、看板店に勤めていた20歳の時。同僚に漫画好きの人がいて、漫画クラブをつくっていたんですね。それに入れてもらった。月に一度、日曜に集まりがあって、それぞれが描いてきた漫画を回し読みするのですが、そこでとっていた月刊漫画誌「ガロ」で、「ねじ式」を見たんです。 衝撃を受けましたね。今まで見た漫画とは全く違っていました。ヘンテコで不思議な世界なんですよ。芸術っぽいし。映画では「砂の女」など不思議な作品を見たことはあったんですが、「漫画でもこういうことができるんだ!」とショックでした。つげ義春の作品に出会ったのも初めてでした。
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