昨年11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して1年。「自国第一」主義は世界各国へ波及し、人種差別や難民排斥の動きも広がる。1年前に「大統領選の敗北者はメディアを含めた知識層だ」と指摘した橋下徹・前大阪市長が朝日新聞のインタビューに再び応じ、「ポピュリズムを生み出すのはメディアだ」と主張した。 ――ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利した直後、2016年12月の朝日新聞GLOBEの特集「トランプがきた」のインタビューで「民主政治というのは有権者の過半数の満足を得ていくというシンプルな話」と発言していました。今の状況をどう見ますか。 1年前に、トランプを支持した人は継続して支持している人が多いと思います。選挙で掲げたことに挑戦している。みんながありえないと言っていた「TPP離脱」や「パリ協定離脱」も表明した。反対側からは文句が出ているが、支持した人々の支持は離れていないように見える。
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