再考を迫られる皇室問題 現在、秋篠宮家の「小室圭さん問題」と「皇位継承者問題」という二つの大きな問題を抱える日本の皇室問題。 今回はこのような二つの問題に関して、そしてその問題の根底にある現代日本のリベラルデモクラシーと皇室制度との矛盾について考えてみたいと思います。 日本国憲法の精神と矛盾する皇室制度 コレは小学校や中学校の公民の授業で習う基本中の基本ですが、日本国憲法は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という3つの原則から成り立っており、また憲法14条において法の下の平等が規定され、「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」とあります。 一方で、日本国憲法は第一条で「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定めており、この第一条ゆえに天皇の人権には様々な制約が課されることになります。