目薬大手のロート製薬は4月から、国内の正社員約1500人を対象に、ほかの会社やNPOなどで働く兼業(副職)を認める。会社の枠を超えて培った技能や人脈を持ち帰ってもらい、ロート自身のダイバーシティー(多様性)を深めるねらいがあるという。 24日発表した。「社外チャレンジワーク」と名付けた制度で、就業先を届け出れば、平日の終業後や土日祝日に他社で働き、収入を得ることを認める。 社員有志の発案で導入を決めた。東京都内の記者会見で山田邦雄会長兼最高経営責任者は「社内ではない刺激や気づきがあれば、座学より社会経験が積める」と話した。 国内では、創業まもないITベンチャーなどをのぞき、就業規則で兼業を認めない企業が多い。社員に忠誠を求める傾向が強く、本業がおろそかになり、過労で健康を損なう恐れがあるなどの理由からだ。ITバブル崩壊やリーマン・ショックの後に、工場の稼働率が落ちた電機や自動車大手などで一
房総半島のニホンザル生息域で外来種のアカゲザルとの交雑が進み、国の天然記念物に指定されている千葉県高宕山地区(富津市、君津市)でも交雑していることがわかった。天然記念物の指定をも揺るがしかねない事態になった。23日に富津市役所で開かれる「天然記念物高宕山のサル生息地のサルによる被害防止管理委員会」でも対策が検討されそうだ。 両市境にある高宕山(標高330メートル)周辺11平方キロに広がるサル生息地は、1956年12月、国の天然記念物に指定された。地区内外に10前後のサルの群れがいる。 環境省と県が2015年3月までに行った調査では、高宕山周辺と鋸南町、南房総市などの5群計74匹を捕獲、かずさDNA研究所(木更津市)と京都大学霊長類研究所が血液などから遺伝子を分析した。その結果、高宕山の君津市域側を行動域にしている一群23匹のうち、5匹が交雑と確認されたという。 高宕山では1983年に交雑個
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