トヨタ自動車は2021年10月1日、立ち乗りタイプの超小型電動モビリティーを日本で発売した。日常生活で長距離の歩行に困難を感じている高齢者などの移動を支援する目的で開発した。1人乗りで、歩く速度で走行する。車両前方の障害物や人を検知して、衝突を回避する予防安全にも対応した(図1)。 今回の車両「C+Walk T」は前輪が1つ、後輪が2つの3輪構成で、前輪のホイール内にモーターを搭載する電動車である。最高速度は6段階(2、3、4、5、6、10km/h)で設定できる。電動キックボードに似ているが、トヨタZEV B&D Labグループマネージャの谷中壮弘氏は「異なる乗りもの」と否定した。車両価格(消費税込み)は34万1000円(オプション搭載車は35万4200円)。豊田鉄工が生産する。 現時点で公道(歩道)を走行できないため、ショッピングセンターや公園、空港などでの利用を想定する。また、広大な施
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