東京工業大学と東京大学の研究者は、リチウム(Li)イオンの伝導率が高い固体電解質材料を開発し、英国時間の2023年7月6日付で英学術誌「Science」に論文を発表した。伝導率は25℃で従来の最高値の約2.7倍。また容量面密度が従来の1.8倍の正極材料も作製可能になった。これで、急速充放電性能が非常に高い電池を製造できる可能性が高まるだけでなく、今後の全固体Liイオン2次電池(LIB)の開発方針が、電極をより厚膜化する方向に変わる可能性があるという注1)。 注1)高いLiイオン伝導率によって、LIBで急速放電、つまり高い出力での放電をしやすくなる。充電についても高いレートで容量をあまり低下させずにできるようになる。ただし、充電の際の印加電圧については電解液や材料などが分解しないよう上限があるという。 最高伝導率の材料を改良 新たに開発したLiイオンの固体電解質はいわゆる硫化物系材料の一種で
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