メッキ加工を手がける帝国イオン(大阪府東大阪市)は、電気自動車(EV)のリチウムイオン電池に使われる銅箔をメッキで軽量化する技術を開発した。樹脂フィルムの両面に銅の薄膜をつくる。銅の使用量を7割減らすことで、電池の重さを5%程度軽くできるとみている。採用されれば、EVの航続距離延長に寄与しそうだ。開発にあたっては地方独立行政法人・大阪産業技術研究所(大阪府和泉市)の協力を得た。すでに複数の電池
三菱ケミカルグループは岡山事業所(岡山県倉敷市)で高純度溶剤「γ―ブチロラクトン(ガンマブチロラクトン、GBL)」の生産体制を増強する。成長領域である半導体関連などの需要増に対応する。同社は半導体分野などを注力市場と捉えており、石油化学関連を担うベーシックマテリアルズ領域のGBLといった付加価値製品の強化にも力を入れる考えだ。 傘下の三菱ケミカルの岡山事業所でGBLの生産能力を増強する計画。増強後の生産能力は従来比2000トン増の年間2万トンを見込む。2024年7月の稼働を予定。投資額は非公表。 GBLは凝固点が低く、沸点が高い安定的な物質で、特異な溶解性や電気特性を有する点が特徴。コンデンサー用電解液や半導体洗浄剤、N―メチル―2―ピロリドン(NMP)の原料などに使用されている。 NMPはリチウムイオン電池(LiB)材料や半導体洗浄向けなどの用途に使われている。 電気自動車(EV)シフト
日本のリチウムイオンバッテリー大手のAESCは8月29日、2024年3月より次世代バッテリーの量産を開始するAESCのマザー工場となる、茨城工場を竣工したと発表した。 <茨城工場全体イメージ> 茨城工場は年間6ギガワット時(GWh)の生産能力で、2024年3月の量産開始を予定している。敷地面積が東京ドーム約8個分におよぶ国内最大級のリチウムイオンバッテリーの生産拠点であり、今後は第二・三棟の建設も計画している。従来バッテリーよりエネルギー密度を1.3倍に高め、充電速度を35%短縮した次世代バッテリーを生産し、国内自動車メーカーへ供給していく。 工場は、敷地内への太陽光パネル設置等により、100%再生可能エネルギーで操業するカーボンニュートラルなグリーン工場。また、最新生産設備とAI+IoTを取り入れた制御システムを導入することで、高い生産性を実現している。 同社は現在、6か国で新工場を同時
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