あちらこちらから冬野菜が届く。 白菜、菊菜、蕪、丸大根、大根。 そのどれもが瑞々しい。 包丁を入れると 水が飛び出る様な大根。 葉っぱを剥がすたび パリパリと音のする白菜。 菊菜はそのまま塩と胡麻油で。 しかし 40本程の大根 9株の白菜 二人でこれをどうして食べよう。 新聞紙で包んで保存はするが とても食べきれない。 そこで 毎年の干し大根作りとなる。 先ずは10本。 皮をむき 4っつに切り ストーブの上に吊るす。 これを何回か繰り返す。 カラカラに乾いて小さくなった大根。 乾物の美味しそうな香りがする。 京都行きが続いた一週間。 まさか 深夜に大根を吊るしていたなんて 誰も思いはしないだろう。