主役なのにテツが気だるそうなのは、僕が熱血が苦手なので自然とそうなってしまっただけなんです(笑) (『センコロール』パンフレット 作者インタビューより) 昨日書いた『センコロール』の制作者宇木さんの言葉。 ちょっとこれが妙に気になるわけですよ。 自分は「熱血は好きか?」と聞かれたら「大好きです!」と答えますが、世の中を気だるそうに斜め視線で見ている主人公に対して、やけに感情移入してしまいます。分かりやすいのは初期の頃の『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンですね。憂鬱なのはハルヒだけじゃなくてキョンもなんじゃないかと。憂鬱ってよりも「なんとなく日々過ごしている」、あの充足感のない感覚。ばきばきに純文系だった自分にとって、あの手応えのない日々は ここで面白いのは、宇木さんは「熱血が苦手だから気だるく」と書いてますが、確かに主人公は気だるいけれどもヒロインのユキは割と熱血漢だと言うことです。 何にでも興
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