鉄道会社が設ける「女性専用車両」については、こうやってネットに文章を書き始めた20年くらい前には既に定番の「着火ネタ」だったから、もう何周目だよ見飽きたよという人もいると思う。もちろん、それにも関わらず一向に状況が改善されていないように見えるのもまた確かで、体が小さく、髪を伸ばしてたりすると痴漢に遭遇することもある身としては、暴力が個人ではなくカテゴリーに向けられることの理不尽さや、自責の念、自罰感のようなものを経験することも多く、どうにかならないもんかなあとついいろいろ考えてしまう。というわけで、少し抽象度の高い社会思想のお話。 今回の議論の発端はこちらの記事にあるような、女性専用車両への男性の意図的な乗車とそれがもたらすトラブル。少なくともネット上(の一部)では議論を喚起することに成功したという点で、実行した人たちの目的は果たされているようにも思う。ただ山口先生がお書きになっているよう
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