27日、エジプト・カイロで、大統領選でのシーシー前国防相の優勢の情報に、同氏のポスターや国旗を手に喜ぶ支持者ら(AP) 【カイロ=大内清】エジプト大統領選は28日、当初2日間だった予定を延長し3日目の投票が行われた。27日の同国選管当局の決定を受けてのもので、政府は、低迷する投票率を底上げするためになりふり構わぬ態度に出ている。 同選挙では、昨年7月のクーデターでモルシー前大統領を排除したシーシー前国防相(59)の勝利が確実視されているが、シーシー氏陣営は、次期政権の正統性を高めるため、モルシー氏が当選した2012年の前回選の投票率約52%を上回ることを目指している。 しかし、初日の26日は各地で投票率が低迷。政府は同日、2日目の27日を公休日にすると急遽(きゅうきょ)、決定したほか、棄権者には500エジプト・ポンド(約7千円)の罰金を科すと表明したり、全国の鉄道や首都カイロの地下鉄を無料