長野県松本市安曇の上高地に通じる県道と国道158号で23日午後、大雨による土砂災害で道路が寸断された。 松本市によると、上高地に滞在している観光客ら少なくとも約630人が取り残されている。けが人の情報はない。 県などによると、同日午後1時頃、県道上高地公園線・釜トンネルの上高地側出口付近で、沢が増水して土石流が発生、沢に架かる橋が土砂で埋もれた。また、県道に通じる国道158号でも道路脇の斜面が崩れ、道路が幅約50メートル、高さ約2、3メートルの土砂で埋もれた。いずれも復旧のめどは立っていない。 同県道は上高地につながる一本道で、松本市によると、現地には少なくとも627人の観光客が取り残され、上高地観光旅館組合が周辺の宿泊施設に振り分けて希望者を収容し、復旧を待っている。 NTT東日本長野支店などによると、午後1時35分頃から上高地地域の一般電話など計265回線が不通。ケーブルが切断された影