事業再生中のアルピコグループの持ち株会社アルピコホールディングス(HD、松本市)は21日、交通事業を再編し、傘下の松本電鉄(同市)が川中島バス(長野市)、諏訪バス(茅野市)を吸収合併する−と正式発表した。松本電鉄は商号を「アルピコ交通」に変更。また、5社あるタクシー事業もアルピコタクシー中央(松本市)が長野、岡谷、諏訪、茅野にある4社を吸収し、「アルピコタクシー」に商号を変える。合併日は4月1日。 HD本社で会見した堀籠義雄社長は、一体経営によってグループ内のガバナンス(企業統治)を強化し、「交通事業の一層の効率化と、厳しい環境で生き残るための基盤整備をする」と述べた。 バス事業、タクシー事業とも存続会社はHDの100%子会社となる。バス事業では、長野と諏訪に支社を置く。 堀籠社長は現在のバス事業について、許認可の関係から3社間で車両の融通ができていないことを踏まえ、貸し切りバスを中