「残業代ゼロ法案」と並行して,こんな制度が実現されようとしています。この制度の危険性を強調するため,「ブラック法案によろしく」本編から抜き出して,ここに記載します。 残業代を合法的にカットできる制度として,企画業務型裁量労働制というものがあります。これは予め決められた時間働いたと「みなす」制度です。例えば,予め決められた時間が8時間であれば,実際何時間働いたとしても,8時間働いたとしかみなされません(※この制度でも休日,深夜の割増賃金は発生します) 。 現行法上,その対象業務は,「事業の運営に関する事項についての企画,立案,調査及び分析の業務」であることがまず必要とされています。政府はこの部分に新たな類型を追加しようとしているのです。 そして,追加が予定されている対象業務は,漫画のセリフのとおり,一見するとよく意味が分かりません。しかし,これをじっくり読んで考えてみると,驚くほど広範囲の業