◇減税継続にも暗雲 名古屋市の河村たかし市長が26日、12月下旬に辞職することを決めたことで、来年度当初予算を編成する財政局に動揺が広がった。市長選が知事選と同じ来年2月6日投開票となると当初予算編成時期を直撃する。同局では「2月定例会までに予算をすべて組み上げるのは極めて困難」との声が上がっており、幹部らは一部を6月補正予算に先送りする異例の対応を模索し始めた。【丸山進】 当初予算は例年、1月中旬にまとまる財政局案を基に市長が約1カ月間査定し、2月定例会に提出される。しかし年末から知事選投票日の11年2月6日まで市長が空席になると、編成日程は約1カ月遅れる。 同局は副市長を中心に骨格予算を組み上げて新市長に提示する方針だが、幹部は「1月に市長が空席では、重要政策にかかわる予算は組めない。仮に河村市長の対抗馬が当選すれば、事業内容を一から説明しなければならず、さらに時間がかかる」と苦悩を語