【イスタンブール=北川学】トルコのエルドアン首相が3日、同国を訪れた安倍晋三首相との首脳会談で、2020年夏季五輪の招致を断念するよう求めた。会談後の記者会見でエルドアン氏自身が明らかにした。同氏の発言について、AP通信は「冗談めかしたもの」と報道。一方でトルコ地元紙の記者は「彼は本気だ」としており、真意はよくわかっていない。 トルコのアナトリア通信などによると、エルドアン氏は会見で「東京はかつて五輪を開いた。招致をあきらめ、トルコにやらせて欲しいと安倍氏に頼んだ。東京都知事に伝えてくれたらありがたい」と発言。安倍氏は「日本国民が五輪を楽しめるようにしたい」と答え、受け流したという。 20年五輪の開催地には東京とイスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)が立候補。9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で正式に決まる。 関連記事首相、猪瀬氏発言を陳謝 五輪招致めぐり、トルコ首相