岸田文雄外相は23日の閣議後会見で、国連の女性差別撤廃委員会で杉山晋輔外務審議官が慰安婦問題について発言した際、朝日新聞の過去の報道などに触れて「国際社会に大きな影響を与えた」などと述べ、旧日本軍による強制連行は確認できなかった趣旨を説明したことを問われ、「従来我が国が様々な場で表明し説明してきた立場、内容だ。全く新しいことは含まれていない。よって、問題はなかったと認識している」と語った。 杉山氏は今月16日、スイス・ジュネーブであった国連女性差別撤廃委で発言した。岸田氏は会見で、「(杉山氏は)質問を受けたので発言した。今後ともそういう内容は変わりない」と述べた。 杉山氏の発言について朝日新聞は18日、外務省に対し、「根拠を示さない発言」などとして遺憾であると文書で申し入れている。
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