米国が全世界に「中止」と宣言した米朝首脳会談が、わずか3日間で再び「開催」の流れになった。米朝ともに、開かれないと失うものが大きいと判断したためだ。北朝鮮は会談実現に向けた「確固たる意志」を示し、トランプ米大統領は再び前のめりになっているが、非核化をめぐる溝は依然として深いままだ。 当惑した正恩氏、韓国に「会いたい」 3日間という短い期間で、国の首脳レベルの外交がこれほど激しく動いたことがあっただろうか。 24日、トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を通告。25日、北朝鮮は対話の継続を主張、トランプ氏が評価。26日、南北首脳が会談、トランプ氏が予定通り6月12日に米朝会談を行うことに意欲を示す――。 こうした流れを受け、27日付の北朝鮮の労働新聞(電子版)は「6月12日に予定される朝米首脳会談」と国民に知らせた。これまで米朝会談を開くことは国内向けに伝えていたが、日程は触れていなかった。米
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