死んだ鶏がみつかった養鶏場で防護服を着用する作業員=30日午前10時29分、島根県安来市、高橋正徳撮影 島根県安来市の養鶏場で死んだ鶏5羽が鳥インフルエンザウイルスに感染した疑いがある問題で、農林水産省と同県はウイルス遺伝子(PCR)検査の結果、高病原性であるH5型と確認した。同省は30日、同日午前までに同じ養鶏場でさらに23羽が死んだことが確認されたと明らかにした。農水省は強い感染力を持つ強毒性の可能性が高いとみて、ウイルスの分析を進める。強毒性と確認されれば、国内では2007年の宮崎、岡山両県での発生以来となる。 政府は30日、菅直人総理を本部長とする対策本部を設置した。鳥インフルエンザでの設置は初めて。農水省は獣医師らでつくる「緊急支援チーム」を現地に派遣し、消毒や殺処分などの防疫作業を支援する。この養鶏場が渡り鳥の飛来する中海に面していることから、渡り鳥が感染源の可能性もあると