プロ野球の楽天は25日、田中将大投手(25)に、今オフでの大リーグ移籍を認めることを伝えた。仙台市の球団事務所で立花陽三球団社長が田中投手と会談し、日米間で締結された新たなポスティングシステム(入札制度)を使っての移籍を容認する考えを示した。 新制度が正式合意に達した17日、田中は「新たなステージで挑戦したい」と大リーグ移籍の意思を表明。楽天は判断を保留していた。立花社長は「制度に疑問点がある。容認ありきではない」などと慎重な姿勢を示していたが、三木谷浩史球団オーナーを含めた球団幹部らと議論を重ね、容認する方針を固めた。 楽天は、田中を獲得する意思のある大リーグ球団が支払う譲渡金を上限の2千万ドル(約20億円)に設定するとみられ、田中は支払いの意思を示した全球団と交渉が可能になる。