開幕9連勝を挙げた阪神バッキー(左)はリリーフ登板した本間勝(中央)をねぎらう。右は辻佳紀(1964年5月16日撮影)外国人選手の待遇。今と昔を振り返ってみると大きく変わった。今や、住まいは一家が余裕を持って暮らせる高級住宅であり、高級マンション。家にかかる経費は球団持ち。そして、遠征先の宿舎は一流ホテルが当たり前。活躍しようがしまいが、契約期間中の変更はない。球場通いも往復タクシー。まさに至れり尽くせり。しかしかつては電車で通勤していた選手もいたのだ。 半世紀前と比較してみるとよく分かる。当時、各チームにどんな外国人選手がいたかは定かでないが、私が現役時代の阪神にはマイケル・ソロムコとジーン・バッキーがいた。そう、バッキーといえば日本球界で通算100勝(80敗)をマーク。1964年の阪神が優勝したシーズンには先発に、リリーフに、分業システムの現代ではあり得ない大車輪の活躍をしたピッチャー