4月5日、米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡り、菅義偉官房長官と、沖縄県の翁長雄志知事が会談した。翁長氏は辺野古移設阻止を公約に掲げ昨年11月に当選した。知事就任後、初の会談での両者の主張は平行線に終わった。沖縄の基地負担軽減のため、米軍の訓練の一部を九州で実施する動きが進む中、移設を巡る混乱が九州にもたらす影響は小さくない。九州・沖縄の地方紙は、この会談をどう報じたのか。(九州総局 大森貴弘) 産経は6日付の「主張」で「顔を見ながら言葉を交わした意味は小さくないはずである。(中略)政府首脳が沖縄に足を運び、初会談が実現したのは良かったのではないか」と評価した。その上で、翁長氏と安倍晋三首相との面会も早期に実現させ、普天間の危険性除去や、尖閣諸島を狙う中国を前にした抑止力について、翁長氏の考えを語ってもらいたい-と求めた。 翁長氏を厳しく指弾したのは読売だ。7日付の社説で「疑問なのは、翁長知