爪水虫などに効く飲み薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、製造した小林化工(福井県あわら市)は11日夜、服用後に入院していた1人が10日に死亡したと発表した。同社によると、1錠に混入した同剤の成分は5ミリグラムで、通常の最大投与量の2・5倍にあたる。出荷前の品質検査で混入に気づけなかったとしている。 死亡者が出たことに対し、同社は「極めて重く受け止め、深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。今後、死亡と服用の因果関係を調査する。 県によると、10日時点で133人が健康被害を訴え、入院が確認されたのは34人(退院者を含む)。服用の影響とみられる交通事故は16件。死亡者は交通事故を原因とする人ではないという。 問題の薬はイトラコナゾール錠50「MEEK」。同社によれば、健康被害の報告がある6、7月製造のロット番号T0EG08の製品(100錠入り929箱)について、出荷前の7月に社内で厚生