日本のIT業界には“ベトナム・ブーム”が起こっていますが,協業相手に対する理解はまだまだと感じています。日本がベトナムを「中国プラス1」と位置付けたり,「リラックスして仕事を頼める国」と感じたりする一方で,ベトナムが日本をどう見ているのか,もっと知る必要があるでしょう。理解が進めば,より大きな成果を得られると思います。 さて,前回も触れましたが,「中国プラス1」とは,「主力のアウトソーシング先は中国だけれど,“チャイナ・リスク”への対策(リスク分散)として,中国以外にも拠点を作る必要がある」とする考え方です。ベトナムは「中国プラス1」の有力な候補となっています。 気になるのは,「中国プラス1」という言葉が,いかにも日本からの一方的な見方を表したもので,偏っていると感じることです。今回は,この辺りの実情について話したいと思います。 日本はそこそこ大きな貿易相手国 ベトナムの主要貿易相手国は,
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