京都・北白川の疎水沿いにある 「銀月アパートメント」。 大正期に建てられたといわれる ご存じの方もきっと多いレトロな洋館。 みずみずしく茂る緑も相まって、 まるでかつての時代に迷い込んだよう。 このスパニッシュコロニアル様式の洋館を きっと多くの芸術家や文人が 慈しんできたのでしょう。 雰囲気がある、とは まさにこのこと。 壁、階段、扉、灯り、張り紙。 ひとつひとつに味わいがあり 静かにそこにあるだけなのに ずっと見とれてしまう。 長く目をかけられた建物だけが奏でる 静かな鼓動が聞こえてくるようです。 そんな「銀月アパートメント」の 広めのお部屋に空きが出たそうですよ。 場所は管理人室。 エメラルドグリーンの扉に 早くも胸のときめきが抑えられない。 ガラス窓から差し込む光で 際立つ建具の美しさ。 素朴だけれど、特別感。 暖炉風の棚に 飾り窓のある木製ドア、 ああもうここは別世界。 窓辺にア