この窓の良さだけで この部屋にいつまでもいられる気がする。 大正から昭和初期には、 表に面した部屋が洋室になっている家が 多く作られたそうです。 一番陽が入る部屋を 美しい形の窓を通して 楽しんでいたのではないか、 と勝手な憶測ですが、 そんなことを思いました。 電気をつけず あえてこの薄暗い空間を味わいたくなる。 ぼんやり透ける葉っぱの緑もいいな。 窓の表情って大事ですよね。 大正ロマン、ていうと 明るさよりほんのり暗いイメージ。 陰影の美。 上部がパタパタと開閉するタイプなのね、 あぁ、素敵。 洋室2つに和室が1つという 町家造りの平屋。 そして、和室から見ると 建具が和風と洋風両方の表情を持つ、 和洋折衷の町家ときました。 長い年月を経て こっくりと味わいの増した建具。 玄関へ戻ってみると 洋室へ繋がる引き戸と 台所へ繋がる引き戸。 開く時のカラカラと柔らかい音が 今にも聞こえてきそ