京町家が好きです。 狭い間口から奥行へと広がる 工夫が凝らされた室内。 光や風がほどよく通り抜けて 家が呼吸をしているかのような気持ちよさ。 小さなアパートを出て そろそろ家を構えようか、 なんて話していた私たち。 場所は世界遺産「元離宮二条城」の北側。 子猫がゴロゴロと 日向ぼっこしていそうな路地に ひっそり佇む京町家がありました。 歴史を辿れば、 明治44年に建築されたのだとか。 まっすぐ伸びる木の格子に 提灯のようなかわいいライト。 なんだか背筋がスッと伸びます。 玄関扉を開けると目にとまるのは ガラス小窓に反射する 洋風のランプ。 このギャップ、入り口から やられました。 小さな間口でも 光をたっぷり 感じられるような工夫があちこちに。 リビングが2階にあるのもそのひとつ。 まずは1階から見てみましょう。 玄関から繋がっているのは 3.2帖の多目的ルーム。 天井や柱のどっしりした木