本当に見どころの多い 特別なお部屋なんですけれども、 まずシンプルな台所に目が留まりました。 おそらくあえて段違いにしたガス台。 白いタイル壁に取り付けたアイアンバー、 大量の食器や道具をしまえる収納。 そして、このキッチンのために つくられたようにしっくりなじむ カウンターとスツール。 ちょっと引いて見るとこんなふう。 飴色の無垢床に漆喰の壁、障子。 天然素材でいっぱいの空間。 もしかしたら台所の段差で ピンときた方もいるかもしれません。 このお部屋、設計を手がけたのは 住宅設計の名手として知られる 中村好文氏なんです。 (中村さんはお皿洗い時に 腰をいためないようにと シンクのある台を高くする一方、 コンロ台のほうは鍋の高さを 考慮してやや低くしがち) しかも場所は、茅場町駅から徒歩1分、 オフィス街のど真ん中。 うそ、こんなところに中村氏設計の 住居用の部屋が? とびっくりしますが、