マイナスイオンが満ちていそうな 清々しい緑の先、 美しい木漏れ日の中、 堂々たる佇まいの木造の建物…! 蝉の声が響き渡るような暑い季節でも 汗がスッと引いていきそうな、涼やかさ。 ただじっと佇んでいるだけで 心が洗われていくような気すらします。 京都大学の東に位置する、吉田山。 別名、神楽岡の中腹、東側一体にある 「茂庵(もあん)庭園」。 数寄者(茶の人)であった谷川茂次郎氏が 大正時代に建築し、 国登録有形文化財にも指定されました。 母屋であるこの「茂庵」の他に、 「清閑程」と「田舎席」という茶室が 二棟あり、それら全てがこの度、 貸しスペースとして利用可能となりました。 素晴らしい環境の中の 味わい深い建物たち、 順に紹介して参りますね。 まず、茂庵の引き戸を開けまして、 二階へと上がっていくと… そこに広がる景色に、思わず息を飲みます。 360度緑を臨む木枠の窓がぐるり、の様子は 圧