気が付くと彼女は森の中に居た。 記憶は無く、自分が何者かも判らない。 ただ、麻帆良と呼ばれるその土地で保護を受け、己が姿を確認し。今居る世界とは異なる創作上の人物の身体を持ってしまったらしい事は理解できた。 だが、その身体が秘める力と与えられた七騎の力を持って何をすべきか、何を成すべきか、何の意味があって「ネギま!」と呼ばれる創作上の世界に己が在るのか理解できなかった。 だから彼女は、この世界でやがて英雄と呼ばれる事となる主人公(しょうねん)に深く関わる気も、彼の物語(かつやく)にも進んで介入する気は無かった。 しかし―――ある日、ある夜に、それは変わる。 その時より彼女の運命(Fate)は動き、物語は開幕する。 本作は、ネギま!を主軸としたFateとのクロスオーバーです。 独自解釈、オリジナル設定、原作改変要素があります。 また本作はネギま!完結時点で執筆を開始し構成を行っています。その