1982年12月1日は、国立がんセンター病院レジデントとして腫瘍内科研修を開始した日、今から27年前のことである。「忘れえぬ症例」というタイトルで小文を依頼されたので執筆したのだが、今日が記念日ということを思い出したので「腫瘍内科研修事始め」として特別寄稿する。なお、依頼された小文は、年明けに出版される予定。 「100人の患者を君が診ているとする。99人の患者から感謝されたとしても、もし、残りの一人の患者に十分な対応をせずクレームがつくようなら、99人に対する努力も評価されないことになる。患者の診療では絶対に例外を作ってはいけないのだ。」 「我々が行っている医療というのは基本的にはサービス業なのだから、いくら一生懸命やっていると主張しても、患者に満足されなかったら意味がないのだ。」 「腫瘍内科医は、まず、内科医であることをわすれてはいけないぞ。」 「外科医マイナス手術イコール内科ではないん
リンク:失敗作の行方 粉の文化史 4章 4.1 石臼伝来を暗示する日本書紀の記述 日本の石臼はいつ、どこから来たのだろうか。『日本書紀』に「推古天皇の十八年(六一〇年)春三月、高麗王、僧二人を献じ、名を曇徴、はじめて碾磑を造る。けだし碾磑を造るは、このときにはじまるなり」とある。碾磑というのは前章で説明したように、中国で発達した水車式製粉工場であり、貴族や寺院が経営して利益をあげていた。それがこのとき日本に伝えられたらしい。この時代は飛鳥時代で聖徳太子が活躍していた華やな時代である。 この碾磑という用語は古代中国文献で石臼そのものを意味する場合と、水車をふくめた製粉工場設備全体を指す場合とがある。第三章でのべた西洋のミル(mill)という語と全く同じ使われ方である。わが国でも当時の法律書に出てくる(瀧川政次郎:『社会科学』(改造社,1926))。 4.2 太宰府の観世音寺で実地調査 この碾
ついに長年の夢が? -テリー・ギリアム監督 来年1月23日から日本で公開されるヒース・レジャーの遺作『Dr.パルナサスの鏡』の監督であるテリー・ギリアムの長年の夢がついに叶いそうだ。 映画『ドンキホーテを殺した男(The Man Who Killed Don Quixote)』といえば、『ロスト・イン・ラマンチャ』で描かれた通り、製作が暗礁に乗り上げた未完の作品で、ギリアム監督が長年温めてきた企画である。ロバート・デュヴァルがColliderのインタビューで、彼がギリアム監督の『ドンキホーテを殺した男』へ出演することを明らかにした。それもロバートが演じるのは、主人公のドンキホーテ役とのこと。「次は、テリー・ギリアムと一緒に仕事をするかもしれない。彼らが制作費を得られたらだけどね。わたしはドンキホーテを演じるんだよ」とロバートは語り、撮影はスペインおよびヨーロッパ全土で行われるそうだ。ロバー
諫早湾を締め切った潮受け堤防の水門前で 諫早干拓の原稿に取り組んでいるが、収集した資料が多岐にわたり、1997年4月の「ギロチン」から「政権交代」後の現在につながる時間軸を追いながら、短い行数にまとめていくというのは、骨の折れる作業だ。どうも私には「集中グセ」があって、何かやりだしたら「まっしぐら」で全力投球、他のことがすっ飛んでしまうという欠点でもあり、時には長所でもあるところがある。本来は、バランスよく時間配分をして仕事をしていかなければならないのに、うまく調整するのは下手だと自分で思う。 今日は阿佐ヶ谷ロフトAでトークライブを行った。第一部を伊東乾さんと「死刑と裁判員制度」第2部を「児童ポルノ禁止法の行方」で伊東さんと山口貴士弁護士に加わってもらった。いつも感心するが、伊東さんは「天才肌」で軽妙で人を笑わせながら、深い部分をついてくる。オウム真理教事件の豊田亨死刑囚と大学の研究室で一
勝間さんは本気の人である。言い方をかえると誠実に努力を積み重ねる人、という印象が強い。日本のデフレ不況を打破するために、勝間さんが「本気」を出したことは、多くの国民に問題がどこにあるのかを気がつかせることに成功した。それは日本銀行総裁や一部の審議委員が渋々認めなくてはいけないほどの国民の声を代弁したものである。政府のデフレ宣言、大マスコミの日銀批判も加わってはいるが、どうみてもそのファーストインパクトとは勝間さんの管副大臣へのプレゼンやそれに前後する猛烈なメディア上での脱デフレの啓蒙活動にあったのは疑う余地はない。「勝間ショック」である。 しかも勝間さんの発言には行動力が伴っていた。その行動力に、僕もまきこまれた。まずともかく勝間さんと会いたいと思った。まわりにはこの日本を代表するセレブといっていい知識人に警戒を表明する知人もわずかだがいた。しかし僕の信頼する高名なエコノミストはすかさず「
最近の投稿 [メモ]シンボル信仰と国旗 ハウザー問題の続き ハウザーのラボで不正があったかもしれないという報道 Comic-Conでの”偶像崇拝”ヘイトデモ 道徳の新しい科学 ダーウィンは正しかった。あるところまでは。 進化の運命:PZのレビュー 融和主義者の戦略 進化ダイエットと創造論者ダイエット ボブ・ジョーンズ大学で使われている科学の(クリスチャン・サイエンスの)教科書がすごい件。 砲火を浴びた進化論 宗教の起源:適応か副産物か? ”What Darwin Got Wrong”のつづき 『ラカンは間違っている』 What Darwin Got Wrongについて アーカイブ 2010年9月 (1) 2010年8月 (2) 2010年7月 (7) 2010年4月 (2) 2010年2月 (4) 2010年1月 (2) 2009年12月 (9) 2009年9月 (9) 2009年8月 (
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少し前に御本頂戴していました。お礼が遅れて申し訳ございません。どうもありがとうございます。 本書は題名が示すように、60日で取れる資格をいくつも掲載し、その資格の特徴、学習するときの教材、そして実際の勉強の進度などを簡潔に書いたものである。 ところで僕は大学生の就職における資格については懐疑的な立場にたっている。もちろん全面否定ではなく、それぞれの学生が自主的にやれるならばそれにこしたことがないと思っている。他方で多くの無名大学では資格取得を学生に奨励しているのが、どの大学のHPでも観察することが可能である。しかし拙著で言及したように、むしろ採用側は、資格そのものよりも「コミュニケーション能力」を重視している。そのため前者に努力を傾注しぎる就職指導や就職対策は思わぬ落とし穴に陥るリスクが少なからず存在すると思う。 ただ僕も97年のアジア経済危機から02年ぐらいまでのゼミ生すべてに受験させ、
「軽率」では済まされないことを言った阿久根市長にはしっかり反省していただきたい。きついお灸がすえられるといいのだけれど。 それはさておき、厚生労働政務官が数日前のメルマガで また、自立支援法の実態調査が長妻大臣の指示のもと、行われました。 低所得者に負担増が激しいことが明らかになりました。 詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。 この実態調査は過去、野党時代に何度も要望しましたが、前政権は拒否。 政権交代でやっと調査が実現しました。 この結果を受けて、低所得者の負担軽減を財務省と交渉します。 厚い壁ですが、頑張ります。 と書いていたので、読んでみた。 障害者自立支援法の施行前後における利用者の負担等に係る実態調査結果について http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002sre.html リンク先は概要だが、「報道発表資料全文」もPDF
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