鹿児島県枕崎市立神地区を流れる馬追川と支流の牧園川沿いの住民が、長年にわたり悪臭に悩まされている。一部のかつお節業者が、工場排水を下水道に接続せず川に流しているためだ。市議会では市に罰則を求める請願などが採択されてきたが、市の対応は指導にとどまる。改善する考えはあっても、めどが立たない業者もいる。 【写真】〈現場をアップで見る〉かつお節工場からの赤い排水が流れる側溝=枕崎市大塚中町 4月下旬、市中心部のJR枕崎駅から車を走らせること7分。住宅が立ち並ぶ大塚中町を流れる牧園川にさしかかると、鼻を突くような生臭い臭いが漂ってきた。車を止めて道路から見下ろすと、川の水が赤く濁っている。脇にある側溝からは血を薄めたような色の液体が流れ込んでいた。 赤い液体の正体は、すぐ近くにあるかつお節工場から出る血水(ちすい)と呼ばれる排水。カツオをさばいて内臓や頭を取り除き水で洗い流す際に発生する。時間帯によ

