<招待してくれる友人がいない、iPhoneをもたない、会話も不得意な筆者にはハードルが高い。だがそんな対抗勢力も社会には必要だと思う> クラブハウスが流行っていると聞いて、すわ私は怒髪天の怒りに打ち震えた。この非常時に、有産階級であるリア充が異性を求めて踊り狂う方のクラブ熱が再燃しているとあれば、これはコロナ感染リスクが著しく亢進する行為であり、けしからんことである。よって如何にこの流行を打ち打擲すべきかの検討を始めたものの、それは早合点であった。クラブハウスとは新手の音声交流に特化したSNSのことのようである。 なるほど、私は生粋の江戸っ子で流行りものには目が無い。というのは嘘で道産子であるが、何事も流行ものだといって嘲笑することなく試してみなければ始まらないのである。さっそく私もそのクラブハウスというものをやってみようとしたが、すぐに峨峨(がが)たる山脈のごとき障壁が立ちはだかるのだっ