こんにちは、浅川です。「中国発の世界同時株安」に関するニュースが連日報道されておりますが、暴落した上海のA株市場は世界の金融から孤立した離れ小島です。原則として中国人しか取引できませんし、中国人は外国の株式を取引できません。 中国本土のA株市場は、昨年から急激に時価総額も拡大し、約1兆1000億ドル(約130兆円)になっています。しかし、外国人機関投資家が売買可能なのは、90億ドル(約1兆円)ぐらいしかありません。 本土のA株市場のPER(株価収益率)は37倍にも達し、香港市場にも上場している、中国を代表する大手保険会社である中国人寿保険のPERは57倍なので先進国の常識で考えれば割高です。だからといって、中国本土の投資家がそうした割高な警戒感から株式の売却に急いだとは考え難いのです。 それにしても、どうして1日で9%近くも上海A株市場は下落したのでしょうか。過熱する中国の本土