首都圏の私鉄やバスなど97社が3月18日、非接触ICを使ったプリペイド(前払い)式の電子交通乗車券「PASMO」(パスモ)を導入した。基本性能は、先行するJR東日本のSuica(スイカ)と同じFeliCa(フェリカ)のICを採用しているため、似通っている。最大のウリはパスモとスイカが相互利用できることで、どちらか1枚あれば首都圏ならどこへでも行ける点だろう。1年で500万枚を目標としているが、スイカが電子マネー対応カードだけで1500万枚を超えており、スイカで私鉄に乗る分を差し引くと目標に届くかどうか微妙だ。 最大の問題は大所帯だけに足並みが乱れがちなこと。たとえば電子マネー機能ではクレジットカードとオートチャージがリンクしていて、改札口を通過するさいに残金が少ないと自動的に入金し、クレジットカード決済してくれる。一見便利だが、地方私鉄やバス会社には導入コストを負担する資金がない。「そもそ