『100万回生きたねこ』で知られる絵本作家でエッセイストの佐野洋子さんが5日午前9時54分、乳がんのため亡くなった。72歳だった。葬儀は近親者のみで執り行い、後日、お別れの会を開く予定。 【写真】その他の写真を見る 佐野さんは1938年、中国・北京生まれ。武蔵野美大デザイン科を卒業後、1967~68年にかけてベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。帰国後はデザイン、イラストレーションなどの仕事を経て、『やぎさんのひっこし』で絵本デビューした。2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。 人生や愛について綴った『100万回生きたねこ』(1977年/講談社)は子供から大人まで親しめる図書として178万部のロングセラーとなっており、海外絵本の訳本もある。そのほか、主な著作に『おじさんのかさ』(講談社/産経児童出版文化賞推薦)、『わたしのぼうし』(ポプラ社/講談社出版文化賞絵本賞)、『ねえ