サンデル教授の新刊は、能力主義批判。 学歴など能力に基づく格差に対して、批判するものだ。 Twitter上では、アンチリベラル勢が、「サンデルが俺らに追いついた」と声を大きくしている。 確かに最近のアンチリベラル勢は、学歴などの能力主義に基づく格差や階層について、リベラル勢が当然視し、懐疑の念すら持たないことを批判してきた。 だが、能力主義批判そのものは、教育学や障害者についての社会学のなかで、数十年前から行われてきたことだ。 能力主義で検索すると、それらの書籍や論文がいくつもヒットする。 だから能力主義批判は、実はオールドな左翼的言説であるとすら言える。 しかし、ヘイトスピーチに対抗する過程で、リベラル勢が、国籍や民族や人種についての差別は差別だが、学歴は持って生まれたものではなく後から変えられるので、学歴差別は差別ではない、との理論を採用した。 以後、インターネット上で、能力主義を批判
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