群馬県安中市にある亜鉛の製錬所から出た、国の環境基準を超える鉛やヒ素が含まれた金属製のくずが転売されて、住宅の庭などの砂利として使われていたことが分かり、製錬所を運営している会社は、住民などに謝罪するとともに、回収や撤去を進めることにしています。 この製錬所を運営しているのは、東証1部上場の東京の金属メーカー「東邦亜鉛」です。 会社側の説明によりますと、東邦亜鉛は、群馬県安中市にある亜鉛の製錬所から出た「スラグ」と呼ばれる金属製のくずを、道路の舗装の材料として使う条件で複数の土建業者に販売していましたが、この中には、土壌汚染対策法で定められた環境基準の最大で約100倍の鉛や、数倍程度のヒ素が含まれていたということです。 会社が内部調査を行ったところ、このうち、別の建設会社に転売された「スラグ」が県内の住宅の庭や公園の駐車場など、少なくとも数十か所に砂利として使われていたことが分かったという