都立高校の生徒たちは、もう自分の髪を黒く染めたり、指定された色(主に白)の下着を身につける必要はない。生徒の自己表現が阻害されるとして近年批判の声が高まっていた校則が、ようやく撤廃されたのだ。 数十年にわたり、日本の学校は生徒の外見や行動を規定してきた。公立校の服装規定では、黒髪、白の下着、髪を下ろすことが義務付けられていることが多い。特に女子生徒は、うなじが男子生徒の〈欲情を煽る〉可能性があるという性差別的な言い訳を理由に、長らくポニーテールを禁止されてきた。 しかし、親や生徒から、〈ブラック校則〉として知られるこのような厳しい規則が生徒の自由や個性を阻害しているという訴えが相次いだため、東京都教育委員会は2022年2月、これらの規則を撤廃することを決定した。4月1日から、都内の約200校が物議を醸した5つの校則を廃止し、生徒の容姿に関する強引な規制を終わらせようという全国的な動きに加わ