2度の流産と死産、10年以上にも及ぶ不妊治療を経験した池田紀行さん(現在48歳)と麻里奈さん(現在46歳)は、特別養子縁組で生後5日の赤ちゃんを迎え、現在家族3人で暮らしている。「血のつながらない子どもを本当に愛することができるのか」。それは、二人が不妊治療から特別養子縁組を受け入れるまでの10年もの間、ためらった問いかけだった。さまざまな葛藤を乗り越え、3人が見いだした「家族」のかたちとは? 前編では、池田さんご夫婦が2度の流産と死産を経て特別養子縁組を検討し、生後5日の赤ちゃんを迎え入れるまでの道のりを伺った。後編では、その後実際に特別養子縁組を受け入れた二人が、不妊治療で悩む人々に伝えたいことや改めて考える「これからの家族とは」について、話を聞いた。 不妊治療の長いトンネル。 突き当たりは行き止まりではなく、次のドア 「僕らは、特別養子縁組を新しい『普通』にしたいって思っているんです
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