コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、立命館大学 産業社会学部 岡本尚子准教授と共同で、「紙のノートとデジタル端末であるタブレットの筆記における記憶効果の比較実験」を実施し、媒体の違いが記憶と生理指標に与える影響を調べました。その結果、タブレットに比べ、ノートの方が、記憶への高い効果が得られました。また「見返しやすさ」「覚えやすさ」に加え、脈波で測るリラックス度合いとストレス度合いもノートに有意な差があらわれることが明らかになりました。 1. 背景と目的 2024年より、小学5年生から中学3年生の英語の授業でデジタル教科書の導入が始まるなど、義務教育において、ICTの活用が浸透しつつあります。一方、紙のノートはデジタル端末に比べて「書いたことを覚えていられるか・定着しているか」「目の疲れにくさ」「書き込みやすさ」などの満足度が高いことがわかっています(コクヨ調べ/2022年1